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妊娠で喘息が悪化する?

妊娠で喘息がひどくなることもあります。人によっては、良くなることも。

2004年にアメリカで行われた調査では、喘息が悪化した妊婦さん30%、喘息が改善した妊婦さん23%、妊娠前と喘息の症状が変わらなかった妊婦さん47%という結果が出ています。

症状が変わるのは、ホルモンの変化によるものだそう。アレルギー性の持病がある人は、妊娠をきっかけに体調になんらかの変化があることが多いようです。

私の妹は妊娠をきっかけに花粉症を発症してしまいました。その反対に、妊娠したら花粉症が治ってしまった友人もいます。妊婦の体って本当に不思議!

私の場合、喘息の症状は妊娠前とほとんど変わりませんでしたが、アレルギー性鼻炎が悪化。鼻水、鼻詰まり、ニオイを感じないなどの症状が妊娠初期からずっと続いています。

自分の体がどう変化するのかは、まったく予測不可能。治ればラッキーですが、悪化してしまうと薬に制限があるので治療が大変。アレルギーの持病がある人は、妊娠前にきちんと治療を受けておくにこしたことはありません。

妊婦でも安心な喘息治療薬ってあるの?

妊娠中の喘息について、一般的に言われていること

きちんと薬を選んで使えば胎児への影響はほとんどありません、と説明されることが多いです。

自己判断で治療を中止したりして妊娠中に喘息の大発作を起こしてしまうと、胎児が低酸素状態になる危険があります。

胎児を低酸素状態にしてしまうと、周有期死亡率の増加、未熟児、低体重児の増加などのトラブルがおこることも。

さらに最悪なのは、出産の際に喘息発作が起きること。母子ともに命にかかわる危険性があります。医師の指示にしたがって、きちんとぜんそくをコントロールすることが大事です。

妊婦さまのホンネ

と、どの本にも書いてあり、どの医者も言います。でも、妊婦さまの気持ちとしては、薬は使いたくないですよね。

だって、喘息の薬といえばステロイドだし。大丈夫と言っておいて、後から「やっぱり危険な薬でした」なんてことになる可能性はないの?医者の言うがままに薬を使ってて、本当に大丈夫なの?

心配でとても鵜呑みにできなかったので、妊娠中の喘息薬について、自分でも調べてみました。

妊婦でも安心な喘息薬ってあるの?

アメリカのFDA(食品医薬品局Food and Drug Administration)は、薬の胎児への危険度を5段階で評価しています。

一般的な喘息薬で、最も安全とされる「カテゴリーA」に分類された薬は1つもありませんでした!
一方で、妊婦に危険とされる「カテゴリーX」に分類された薬もありませんでした。つまり、ほぼ全ての喘息薬がグレーゾーンに分類されているということ。

医者は口をそろえて「吸入ステロイドなら局所使用なので大丈夫」と言いますが、FDAの示すデータからは、その根拠は読み取れないです。

「安全性を示すデータがあるから大丈夫」ではなくて、「明らかに危険だ、というデータはないので大丈夫だろう」ということみたいですね。うう、やっぱり使いたくないなぁ..。
参考までに、FDAの詳細を表にしてみました。

カテゴリA 人間の妊婦への試験で、危険性が証明されなかった薬 なし
カテゴリB

動物試験で胎児への危険性はなし。でも、人間の妊婦での試験は実施されていない薬。

または、動物試験で胎児に有害だったが、人間の妊婦での危険性の証拠はない薬。←動物で有害なら、人にだって害がありそう。うーん。

吸入ステロイド
ブデソニド(パルミコート)

β2刺激薬
テルブタリン(ブリカ二ール)

DSCG
インタール

ロイコトリエン受容拮抗薬
ザフィルルカスト(アコレート)、モンテルカスト(シングレア、キプレス)

カテゴリC

動物実験で胎児に危険性あり。でも、人間の妊婦での試験は実施されていない薬。

または、動物実験も人間の妊婦での実験もされていない薬。←!?それじゃあ、危険か安全か判断できないのでは?

全身性ステロイド
プレドニソロン(プレドニン)、デキサメタゾン(デカドロン)、ベタメタゾン(リンデロン)、ハイドロコーチゾン(ソル・コーテフ、サクシゾン)

吸入ステロイド
べクロメタゾン(キュバール)、フルチカゾン(フルタイド)、アドエア、シムビコート

β2刺激薬
ブリカ二ール以外のβ2刺激薬、サルメテロール(セレベント)

テオフィリン薬
テオドール、ユニフィル、ネオフィリン

抗アレルギー薬
ザジテン、アレギサール、アゼプチン

カテゴリD 人間の妊婦での試験で、危険であると証明された薬 全身性ステロイド
コーチゾン(コートン)
カテゴリX 妊娠中に使ってはいけない薬 なし

カテゴリBに分類されているβ2刺激薬の「ブリカニール」は、切迫早産、切迫流産などでも使用する薬なので、まあ安心できそうです。

吸入ステロイドだと「パルミコート」のみカテゴリBです。パルミコートは、他の吸入ステロイドより安全性に関するデータが多くあるそうなので、吸入ステロイドを使うならパルミコートがよさそう。

他の薬はできるだけ使いたくないですね〜。だって2番目に安全とされる「カテゴリB」ですら、「動物試験で胎児に有害だったが、人間の妊婦での危険性の証拠はない薬」ですからねぇ。人間だって動物の一種じゃないですか。後から「人でも、危険性の証拠が出ちゃいました」なんてことにならないのか不安になっちゃいます。

薬への不信感をいろいろ書きましたが、何といっても喘息発作を起こさないようにコントロールするのが一番。薬についてのえり好みはそれからです。主治医とよく相談し、体調管理など自分でも注意しつつ、できるだけ薬を使わないでぜんそく妊婦生活を乗り切りたいですね!

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